肩の痛み/肩疾患

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肩こり

「肩こり」は医学的な疾患名ではなく、主に肩や首周辺の筋肉に緊張や疲労感、重だるさ、痛みなどの不快な感覚を指す一般的な言葉です。

肩こりの主な原因は、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、ストレス、姿勢の悪さなどによる筋肉の過度な使用や緊張です。これらの状況が続くと、筋肉は固くなり、血流が悪化し、疲労物質が溜まりやすくなり、結果として痛みやこり感を引き起こします。

肩こりの治療や対策としては、ストレッチングや適度な運動、マッサージ、矯正的な物理療法、良好な姿勢の維持、ストレス管理などが有効です。また、肩こりがひどい場合や長期間続く場合は、医療機関を訪れて原因を特定し、適切な治療を受けることが重要です。

五十肩・四十肩(肩関節周囲炎)

五十肩、四十肩は、加齢によって関節周辺の骨、軟骨、腱などが変性し炎症が起こる病態です。肩関節には動きをスムーズにする袋や関節を包む袋があり、これが癒着を起こすとさらに動きが妨げられます。

突然、左右どちらかの肩に激しい痛みを感じることが多く、腕を動かすとさらに痛みが強くなります。安静にしていても痛みが出てしまう方がいらっしゃいます。

痛みをかばい、動かさないでいると、関節が拘縮して回復しづらくなりますので、運動療法を中心に実施して可動域をあげていきます。 適切な処置をしていれば、半年程度、重度の場合でも1〜一年半ほどで回復し、これまでと同じように動かせるようになります。

石灰性腱炎

石灰性腱炎は、関節周囲の腱(主に肩の腱)にカルシウム結晶が沈着し、炎症を起こす状態を指します。このカルシウム結晶は「石灰」とも呼ばれ、それが名前の由来です。

具体的な症状としては、肩の痛み、可動域の制限などがあり、肩を動かす際に強い痛みを感じることが多いです。原因は完全には解明されていませんが、年齢、過度な使用、血流不良、遺伝などが関与していると考えられています。

治療法としては、まずは非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の使用や物理療法を試みます。それでも症状が改善しない場合は、ステロイドの注射や衝撃波療法、最終的には手術が必要となることもあります。

腱板損傷

肩の周辺には、骨と筋肉をつなぐ腱板とよばれる4つの腱があります。この腱板によって、肩関節は安定したスムーズな動きをすることができます。

この腱板は加齢によってすり減りが生じたり、転倒や打撲によって衝撃が加わり、断裂することがります。また、ゴルフや野球などのスポーツや仕事で肩の酷使することで、腱板が徐々に損傷することもあります。

腱板を損傷すると、肩に鈍い痛みが長く続きます。五十肩との違いは、肩を動かすことはできるという点です。しかし、腕の上げ下げの途中、ある一定のポイントで肩に痛みが走る症状がよくみられます。また、睡眠中に痛みを感じたり、何かにつかまって引っ張り上げるような動作が困難になります。

腱板損傷はMRIや超音波検査で診断します。治療は安静や理学療法、鎮痛薬を用いた治療、関節内にステロイドを注射する方法、腱の修復をする手術などが行われます。

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